冬のある日、歩いていると一面の雪景色の中で1本だけ顔を出している小さな枝がありました。
この雪の中で折れずによく頑張っているなと思いました。
でもこのまっすぐな枝を見て思ってしまいます。僕の人生もこの枝みたいに１本道なんだと。特別なものなんか持ってなくて、夢なんか持ってもしかたないと弱い自分が顔を出します。
枝をじっと見ると、こんな雪に囲まれた寒い中でも力強く小さな芽が出ていることに気づきました。
それを見てこの枝はこれからどんな風に成長していくんだろう？ 花がいっぱい咲くのかな？ 実が沢山なるのかな？ それとも葉っぱだけなのかな？ いろいろと浮かびました。
先の事は分からないけど、芽を見つけて枝の成長への期待は膨らみました。そしてふと思いました。
僕の人生も一本道に見えて本当は沢山の可能性の芽があるのかもしれない。でもその可能性の芽はあるだけじゃ花も咲かないし、実もつかない。自分がしっかりと見つけて成長させてあげないといけないんだと。
自分の事って分かっているようで分かってない事も沢山あると思います。だからもっと自分を見てあげないといけないんですよね。そして時には自分の可能性を誰かが気づいて教えてくれることもあるかもしれません。
僕が写真や文章をこうして書いているのもそうです。こういった事は全くやったことがありませんでした。でもやった方が良いと大切な友人が言ってくれました。だから僕は一生懸命にやってみる事にしました。
そうしたら素敵な出会いや機会が訪れてくれるようになりました。そして思いました。
「もしやりたい事、やってみたい事があるならどうせ自分なんてと否定しない。できない、ダメだって決めつけない。とりあえずやってみて、ダメだったりやっぱりやりたくないと思ったらやめればいい。すべてできなくたっていい、間違えても良い。だって失敗も次に生かせばそれは成長のための栄養になるんだから」
そう思えるようになったら心がスッと楽になりました。
この枝のようにこの先自分の未来はどうなるかは分かりません。でも精一杯頑張って成長したいと思います。そしてまたこの枝に会いに行きたいと思います。
その時この枝が花を咲かせているのか、それとも実がなっているのか、とても楽しみです。