2017年12月にJALホームページ上で「クアラルンプール行きおトクなビジネスクラス運賃登場!」の記事を見つけたことがきっかけで、JALの「JGC修行コンプリート」を2018年の目標に掲げた。
この航空券は12月31日までに購入・発券しなければならないため、迅速に旅程を決めていかなくてはならない。
このサービスを契約することによって、JALグループ便の初回搭乗に対して1,000FOPがプレゼントされる。
このようなデビットカードの場合、クレジットカードとは異なり、ショッピングなどで利用した際に、即時に口座から利用金額が引き落としされたことがスマートフォンでもチェックできるため、特に海外で利用するには二重引き落としなどの対策としても便利である。
デビットカードで利用金額ごとにマイルが貯まるものはあまり多くない。このカードはマイル加算率は必ずしもよいとはいえないが、ショッピングの利用金額200円ごとに1マイルが加算されるので、JAL修行のみならず、JALマイルを貯めている方にはおすすめのカードである。
これで、初回搭乗FLY ONポイントボーナスキャンペーンの5,000FOPに加えて、りそなJALスマート口座開設で1,000FOPが手に入る。王族になるためには、残り44,000FOPをどのように貯めるかということになる。
今回、購入を決めたクアラルンプール行きのビジネスクラス航空券を利用してクアラルンプールを往復した場合、2往復で44,000近くFOPを獲得することができる。
ただ、単純に2往復しただけで、「王族」となれるほど人生は甘くなく、少なくとも2つの条件を満たさなくてはならない。
≪条件1≫ OKAタッチ
≪条件2≫ 9日以上6か月以内
◆条件1……OKAタッチ
今回の場合、東京発の航空券であるといっても、HND(羽田空港の空港コード)発ではなく、NRT(成田空港の空港コード)発KUL(クアラルンプール国際空港の空港コード)行きの往復チケットである。
この場合、私のような関東在住の修行僧は、OKA(沖縄那覇空港の空港コード)発KUL行きの往復航空券を購入し、それに加えて、HND―OKA往復の国内線航空券を購入する。
これは、沖縄在住の方がKULに出かけるかのように航空券を購入するということなのだが、私は沖縄ではなく関東在住のため、もちろん別途、HND―OKAの航空券を購入しなければならないということだ。
上の図の番号は旅程の順序を表しているのだが、つまり、JAL便の場合、OKAからKULへの直行便はないので、OKA発の航空券を購入した場合には、HNDかつNRT経由KUL行きとなり、図の黄色の部分(②、④、⑤、⑦)はOKA発KUL行きの航空券に含まれるフライトなのだが、赤い部分(①、③、⑥、⑧)はそれとは別に手配する必要がある。
この場合、③と⑥のNRT-HNDは言うまでもないが飛行機での移動ができないため、空港間をリムジンバスや電車などを利用して移動しなければならず、航空券の予約の際には、その移動時間も考慮しておかなければならない。
JAL便のNRT発KUL行き午前11時05分発のため、沖縄在住の方や私のような沖縄在住者のようにOKA発の航空券を購入する場合、KULへ向かう日にOKAからNRTに向かうフライトはない。よって、KULへ向かう前日にHNDからOKAへと飛び(図の①)、その日のうちにHNDに戻ってくる(図の②)。
沖縄在住の方はおそらく成田空港周辺のホテルにでも宿泊するのであろうが、私は幸運にも? 関東に自宅があるため、OKAからHNDに到着したその足で自宅に戻り、翌日の朝、NRTからKULへと出発することになる(図の③、④)。
復路については、KUL発は午後22時50発の夜便なので、翌朝、NRTに到着すると(図の⑤)、そのままHNDへタクシーかリムジンバスで移動すると言いたいところだが、私はTHEアクセス成田といういわゆる「1000円バス」で成田空港から東京駅まで行き、浜松町からモノレールで羽田空港へ向かうという経済的なルートをとるのは言うまでもない(図の⑥)。
HNDに到着すると、国内線でOKAへと向かい(図の⑦)、その日のうちにHNDに戻って帰宅するという流れである(図の⑧)。
なぜ、私が沖縄在住者のようにチケットを購入するというような面倒なことをするかというと、NRT―KULの往復チケットと比較してOKA―KUL往復のチケットはプラス1万円で購入できる。
普通にHND―OKAの国内線往復チケットを購入する場合には1万円では購入できないことに加えて、「国際線航空券に含まれる日本国内区間」はマイルの加算率が通常の国内線航空券と比較して高く、それに伴って、多くのFOPを獲得することができるため、別途、HND―OKA往復の国内線航空券を購入し、さらに、HND―NRT間をわざわざ移動しなくてはいけないことを考えても、低コストで王族になるためにはこのような旅程を組むべきなのだ。
このように、特にビジネス目的でも観光目的でもなく、マイルやFOP獲得のためだけに沖縄へと飛び、そのまますぐに戻ってくることを「沖縄にタッチする」という意味から、「OKAタッチ(オカ・タッチ)」と呼ぶ。
このOKAタッチにFOP単価が比較的低いといわれているSIN(シンガポール・チャンギ国際空港の空港コード)へと飛び、シンガポールに入国することもせず、自らが乗ってきた便ですぐに日本に引き返すという「SINタッチ(シン・タッチ)」を加えて週末に「OKA―SINタッチ(オカ・シン・タッチ)」を行っている修行僧も多く存在する。
◆条件2……9日以上6か月以内
この航空券は、現地滞在期間が「9日以上6か月以内」と決められた航空券であり、往路の便に搭乗したのち、最低、9日間経過しなければ、帰路の便に搭乗することができない。
単純に、この航空券を2つ購入した場合、9日間の休暇を2回取る必要がある。
ゴールデンウィークとお盆を絡めて休暇を取得することは、さほど難しくはないのだが、お盆は何としても避けたい。
なぜならば、7月から9月は台風による搭乗便の欠航などの可能性があり、修行僧にとってOKAタッチは台風そのもの以上に危険なのである。
ひとまず親族に他界していただくしかないか? いや、勝手に他人を死んだことにするなど人間として絶対にやってはならないことである。
旅程は決まらない! 一方で、購入期限は迫っている!
果たして修行ができるのだろうか?
私は王族になれるのだろうか?
日々、JALホームページを眺めている中、2017年12月後半を迎えたのであった。