ひと区切り ――編集ダイアリー2020年7月31日


 5月19日から編集ダイアリーを毎日書き始めて今日で2か月と10日経った。
 驚くべきことだ。

 これまで、生きるための日々の本能的な行動以外、日課というものを自ら作っておきながら、ことごとく反故にする人生を送ってきたわたしにとって、奇跡に近い。
 いや、奇跡というのは大げさか。ほかの締め切仕事優先で原稿アップが後回しになったり、まとめて書き上げるということも正直あった。
 けれども、途切れずに日々を重ねてこられたのは自分でもうれしいし、なにより自信となった。

 内容の方はというと……自己嫌悪しきりである。この文章自体、書くことに意味があるのか、手段ではなく目的になっていないか。書きながら自問自答する毎日が続いている。
 それでもやめなかったのは、それで得られる気づきや反省がその後のわたしの生き方に役に立ってくれるかもしれないという期待があるからだ。
 今現在、その希望はあまり見えていないのだけれど、こればかりは道草をせず、わき目を振らずに続けていきたい。

 そんなことを思いつつ、「Tabistory」でのこの編集ダイアリーの連載を本日でひとまず終えることにしたい。
 その代わり、8月からは「note」に場所を移し、あらたな形で書き続けていこうと思う。

「Tabistory」はやはりわたしが書く場ではなくて、これまでの著者、そしてこれから新たに出会う著者たちの表現の場であると思うのだ。

 わたしの役割は「Tabistory」の世界を彩る、味わい深い書き手の存在を伝えることだ。
 それに専念したい。

 

 


同じ連載記事