正真正銘、決算処理が終わった。
コロナウイルスの影響もあって、今年は締め切りの6月30日に提出することができず、国税と都税の申告が3日ほど遅れてしまった。
結果は、予想通りの減収減益。
原因はいろいろあるけれど、自費出版がなかったことと、受託業務がストップしてしまったことが何よりも大きい。イベントがすべて中止になってしまったのも痛手だ。
でも、悲観はしていない。
この秋から事務所の一部を使った書店とギャラリーをオープンして、なんとか軌道に乗せたいと思っている。
とてもありがたいことにグループ展の開催が決まった。別の話もいただいている。
コロナウイルスと向き合いながら、みんなが安心して楽しんでいただける方法を模索している。
そしてこのWebマガジンももっと拡充させたい。
すでに何人かにお声をかけありがたいご返事をいただいているが、台所事情が微妙な今、書いてもらいたい方がたくさんいらっしゃるのだが、なかなか積極的に声を掛けられずにいる。
原稿料は既に実行された融資と、新たな借金で賄う予定だが、マネタイズにはそうとうな努力が必要かもしれない。
それでも、あきらめない。
もともと、たいへんなことは分かっていたし、受託業務をメインにしているだけでは出版社と名乗ることなどできないのは分かっていた。
コロナはそういうわたしの至らなさに気づく大きな出来事だったのだと思う。
今書いた通り、最後の大仕事はやはり本づくりだ。
そこに行きつくためのスタート地点がようやくできつつあるだけなのだ。
今はただ、振り返らずに信じた道を進むしかない。
そこから新しい物語が生まれることを信じて旅と思索社を始めたのだから。
ある社長が面白いことを言っていた。
「俺の人生宇宙任せ!」
今はそんな思いで突っ走ってもいいのではないだろうか。