反面教師になる ――編集ダイアリー2020年7月20日


 いよいよ迫ってきた。
 それなのになにも準備が進んでいない……。

 今週の土曜日、絵本学校の生徒さんたちの前でお話をすることになった。
 内容はわたし自身のことでいいと言う。

 わたしは絵本を編集した経験がない。さらには既に絵本を出されている方も参加されるような場でお話しするような実りのある人生を送ってきたわけでもない。ためになる話などできないのだ。

 だとすると、その逆をいかなければならない。
 要するにわたしの「右往左往」の人生を話すということである。

 少しだけ道が開けてきた。
 わたしがいかに悪い参考になりうるかという、反面教師的な立場で話をすればいいのだ。
 
 そんなテーマでさえ、きちんと内容を整理しなければ話せないとは皮肉だ。
 自分のダメさ加減をリストアップし2時間の話にまとめる。人生初の経験でもある。

 でも今まで自分のことを客観視してまとめたことなどないので、とても興味はある。
 もしかしたら新しい発見ができるかもしれない。
 それともさらに打ちのめされるか……。

 

 


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