何が仕事か ――編集ダイアリ―2020年6月17日


 最近、湯島の事務所て仕事をするときは、終電のひとつ前くらいまで在所するようになった。

 片づけなければいけない仕事はある。確かにある。
 でもだから残っているのではない。夜の過ごし方に戸惑っているのだと、最近気づきはじめた。

 以前ならだいたい夕方前になると、誰からともなく今夜の予定を確認する連絡があり、そわそわしはじめる。

 仕事の打ち合わせから始まり、最後はなんでもありの飲み会と化す。

 コロナの世の中になってこのパターンがすっかり途絶えた。そして、これが日常化していたことに我ながら気づいて驚いた。

 完全に寄り道的な業なのだが、大事なパズルのピースが欠けてしまったような気持ちになってしまった。
 家に早く帰ることだってできるのだが、結局家に帰るとモフモフやダラダラの誘惑に負けてしまい、最後は不満を抱えたまま眠りにつく。その繰り返しがつらい。

 こんなことが重なって、気がつけばギリギリまで会社に居残るようになってしまった。

 しかし、いま、処理すべき仕事がなくならないのは不思議だ。そして思う。
 あれだけ飲みに通っていたときはどうやって仕事をこなしていたのだろうか、と。

 まるで仕事をしていないのかと思うほどだ……。

 

 


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