ビールが先か、コンビニが先か、それとも ――編集ダイアリー2020年6月23日


 今日も買ってしまった。
 ビールとおつまみ。

 バスの仕事からの帰り道、買い物ついでについ手が伸びた。 昼頃に
「今日はやめておこう、うん、やめよう」
 と思っていたことは夜中には自然とご破算になる。なぜだろう。

 ビールと柿ピー。お好み焼きとごぼうサラダ。
 メタボ一直線だ。

 とくにわたしにとって仕事をする上ではお酒は鬼門である。
 バスの仕事では言語道断だが、本づくりではグレーゾーンである。

 聞くところによると、ワインやウイスキーグラス片手に原稿を書いたりする人が結構いるらしい。
 うらやましい限りである。わたしは酒が弱い方ではないと自負しているつもりなのだけれど、アルコールが入ると途端に思考能力が落ちてしまう。

 きっと酔って書いた文章は支離滅裂になること請け合いだ。それでもいつもの凝り固まった自分の持ち味を打破するには少しの酒は有効なのかもしれないと思ってグラスを傾けてみる――もう何も書きたくなくなるのならお手上げだ。

 要するに何が言いたいかというと、飲みながら仕事ができれば時間の節約にもなるし、モチベーションも維持できるかと都合よく考えていたのだ。
 それができないとなると、これはもう両天秤にかけずとも酒を飲まずに仕事を選ぶしかないのだが、けっきょくコンビニで買ってしまったのだ。

 酒を飲むか飲まないかの問題の前に、コンビニに寄るか寄らないかの問題を解決する方が早いだろうか。
 ビールを飲みながら頑張って書いてみた。

 

 


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