拙い人間が拙い日記を書いていると、だんだん分かってくることがある。
どれだけ日々を単調に過ごしていることか、と。
もちろんその瞬間にそんなことを考えてなどいられないのだけれど、いざ、書く段になって記すべきことの少なさに驚き、1日を無駄に過ごした後悔だけが頭に重くのしかかる。
それでも、今日もきっと何か意味のある出来事があったに違いないと思い、頭の引き出しから手繰り寄せようとするのだが、既に忘れかけている。
とは言え、なんとかネタが必要なのだ!
だがしかし、悩んで悩んで捻り出して書きとめたものに、果たして意味はあるのだろうか……という思いがふと頭をよぎった瞬間、毎日をしたためるという業は、自らの生き方そのものだということに気づいて、呆然自失とする。
「書くことは手段であって、目的でなはい」
自ら導いた答えに、自分で自分の頭を引っぱたいたような気分である。
大修行だ。