ロゴに命を吹き込む ――編集ダイアリー2020年7月9日


 事務所兼店舗のロゴが完成した。

 いつもお世話になっている絵本作家・多屋光孫さんのご紹介でお会いさせていただいた飯田ツトムさん。
 「たまひよ絵本シリーズ」や、本の街・神保町のキャラクター「じんぼん」などを手掛けてこられたイラストレーターさんである。

 そのような方にデザインを頼む余裕もないのだけれど、多屋さんも飯田さんも同じ出版美術家連盟のメンバーというよしみで、ロゴデザインを手掛けてくださることになった。

 たくさん出していただいた案の中からわたしが選んだのは、名前のとおり、繋がりと広がりを感じさせるものだった。
 
 そして、ロゴの完成とともに、この秋から事務所に併設したギャラリーを兼ねた本屋「出発点」がいよいよスタートする。9月中のオープンが目標だ。うれしいことに11月にグループ展示も決まり、より気持ちが引き締まる。
 
 ロゴの完成は、わたしに後戻りができないことをはっきりと自覚させた。
 命を吹き込まれたロゴがどんなふうに独り歩きするのか、不安と期待が入り混じる。
 コロナウイルスが収束しない状況下でどれだけのことができるか未知数だが、今はゆっくりでも一歩を踏み出すことが大切なのだと思う。

 これからは忙しくもやりがいのある日々になるだろう。

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