「へー、かいじゅう公園ってイタリアにもあるんだ。
母さん行ったことあるの?」「あるよ。写真見る?」
「コワイかお!」「ホントにかいじゅうだ!!」
「石の上に苔が生えてる。古そうだね??」
「1552年完成だから……ルネサンス後期マニエリスム様式
日本だと信長の時代かな」
「これは『人食い鬼』。口に入れるんだよ
中には石のテーブルと椅子があってね」
「やだーーこれ父さん? かっこいい!!!
母さんも若い! めちゃくちゃカワイイ~~」
【ボマルツォの怪物庭園 Parco dei Mostri Sacro Bosco di Bomarzo】
16世紀イタリア。若い領主オルシーニが、妻を亡くした悲しみを癒すために作ったと言われる。
モンスター、ドラゴン、浦島太郎のような亀、神々と巨人たちの彫刻、びっくりするほど傾いた家、葬祭殿、噴水があり、なぞなぞ遊びのような碑文が並ぶ。ここは昔の遊園地なのかも。
来客が驚くのを見て、はしゃぐ青年領主の姿が目に浮かぶ。次はどんな奇抜な作品があるんだろう? 小走りで探すけど、庭園はとてもとても広くて、移動には馬が欲しい。
庭園は、領主亡き後忘れられ何百年も放置された。森は茂り石は朽ちる。
20世紀になり、芸術家サルバドール・ダリがこの場所に触発された作品を作ったことで、庭園は再び『発見された』。
現在はイタリアの観光名所である。
<外部リンク>
【公園HP】
【かいじゅう写真一覧(イタリアwikipedia)】