お湯と生きものをめぐる物語

　温かいお湯、温かい音楽、そして温かい生き物（体温、問わず）！　でもお酒はつめたいのが好き。いろんな温度のなかで、空を見上げ、時に途方に暮れつつ、旅を続ける、二匹のちいさな生き物の拙い独り言です。お付き合いいただければ幸いなり。

　目覚めて間もない眠たそうな春の里山に、ぽつりぽつりと桜が咲いている。風に鳴るしなやかな竹、無造...続きを読む

　立春を過ぎると、どんなに寒くてもどこかで冬が遠ざかる気がする。太陽の高度が変わり、見える景色が日に...続きを読む

　冬晴れの関越自動車道。ごきげんでハンドルを握るコロさん。2016年もどうか無事でありますように、と...続きを読む

　「旅人の心に添う、秘湯はひとなり」　1975年に創立された、日本秘湯を守る会のキャッチフレーズ...続きを読む

　落葉がすすむ山々から届く風は、氷の粒を含んだように冷たい。11月初め、すでに八幡平の山の上は雪に覆...続きを読む

　東北のなんでもない秋景色は、やわらかく染みる。どうしてこんなに心がひっそりと穏やかになるんだろう。...続きを読む

　朝から激しい雨が降っていた。湿った生暖かい風が、時折うなりをあげる。コロさん（夫）もわたしも、そわ...続きを読む

　タンチョウの里（釧路市・鶴居村）を後にし、コロさん（夫）そして狐森先生ご夫妻（野生動物の研究者...続きを読む

　初めて訪れた釧路湿原は、2年前、秋も進んだ10月の下旬だった。ぼうぼうと風が鳴っていた。黄金色に輝...続きを読む

　脱出することにした。普段なら、お盆や連休、ゴールデンウィークのような国民的大移動が起きる時期には、...続きを読む

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